こだわらないこだわり

この写真は4年前、次女が4歳の時に、立山に登った時のもの。

おにぎりの宣伝にでもなりそうな写真。

登ったといってもほとんどロープーウェイなので、ハイキング程度なのだけれど。

山頂で食べたのは、登る前にコンビニで買ったおにぎり。

たぶん、次女はこのとき初めてコンビニのおにぎりを食べた。

それまで、できるだけ手づくりのものをとか、農薬や添加物の少ないものをと考えてきたからだ。

だけど、そのせいで楽しみが減ってしまうこともわかっていた。

旅行先でも、できるだけそれにあてはまる食べものを探したり、日持ちするものをつくっていったり。

だけどそれに時間を費やしていたら、私も疲れてしまうし遊ぶ時間も減ってしまう。

「こだわらないのが、こだわり」

長女がようちえんのころに、食べ物についてようちえんで話し合ったときに、あるお母さんが言っていた言葉。

これが、ずっと心に残っていた。

こだわりすぎず楽しむことを優先しているということ。

ものすごくわかる。わかるけど、なかなかその一線を越えることができなかった。

だけど、このとき私は自分の中の一線を越えてみた。

ホテルを出て、ロープーウェイのすぐそばのコンビニでおにぎりを買って、

ロープーウェイで登っていっぱい歩いて、お腹が減って絶好のロケーションでおにぎりを食べる。

あーおいしい!幸せ!

子どもたちも、こんなにうれしそう。

何にも代え難い、こんな顔を見れてよかった。

心も体も軽くなった。

それからというもの、楽しむときはしっかり楽しむを大切に。

雪遊びのときも、以前はお昼ご飯を食べられなかった。

遊びだしたら、中断してご飯を食べに行くのを嫌がられるから、

家からつくっていった冷え冷えのパンやおやつでしのぐ。

パンやクッキーをつくっていくのもたいへん。

だいだい泊まりで行くから、2日目のお昼はほとんど何もない。

お腹減ったー--と一番になるのは私。笑

温かいものが食べたい。

再び一線を越える。カップ麺に手をつけた。

お湯を温める装備とカップ麺だけをもっていく。

楽ちん。私にも余力ができる。おもいきり遊べる。

朝から夕方までおもいきり遊べる。

子どもたちも、私が一緒におもいきり遊んでいるほうが嬉しいみたい。

それに、雪の中で食べるカップ麺は最高においしいかった。

こだわらないこだわり。

ちなみに、子どもたちもカップ麺のおいしさを知り、

家にいるときにも食べてみたいと言われ、たまにはいいかと作って食べたら、

あれ?こんな味だった?全部食べれないー

だって。笑

雪の中で食べるカップ麺が最高なのだと知った子どもたち。

日々の食事を大事にしていたら、きっと大丈夫。

ドリアンパンの学校で学んだ東洋医学。

東洋医学では腑に落ちることがたくさんあった。

もう40年以上生きてきて、自分の中でトライアンドエラーを繰り返し、

ようやく見えてきた答えが、もうすでにそこにあったから。

経験の中で、これは本当にそうだよねということが多い。

東洋医学では、心の部分を大切にする。

不摂生は3割くらいあったほうが、健全なのだという。

もっと早く知りたかったなと思う気持ちと、自分で試行錯誤してきたからこそ

腹に落ちることなんだなとも思う。

子どもたちも少し大きくなって、余裕が出てきたので、カップ麺を食べるにしても、

なるべくゴミが出ないものにすると、もっと気持ちよく食べれるかなと思うこの頃です。

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