ドリアンパン学校

NHK「茨木スペシャル」不射の射~狙わない酒造り 杜氏 石川達也~を観ました。

【茨城スペシャル】不射の射~狙わない酒造り 杜氏石川達也~ | NHK

石川杜氏は、私が師匠と呼ばせていただいている薪窯パンdeRienの田村さんが師と仰いでいる方。

石川杜氏から出てくる言葉は、deRienのパンづくりのあり方を通して、ぐぐぐっと私の中に入ってきます。

「蔵というのは聖域

 神に守られた領域

 それを司るのが我々の役目」

「神というのは何かの宗教じゃなくて人間を超えた存在

 自然というのも人間を超越した存在だと思う

 人の力だけでお酒が造れるものではないし

 お酒というものは本来授かりもの

 こんな酒をつくってやろうとかいう邪念を持たない

 ただただ造る

 一生懸命心を込めて造る」

「酒造りにおいて目指す境地がある

 不射の射

 射たずして射つ

 狙っているうちはまだまだ」

「先人たちの智慧や手法を大切に受け継ぐ

 身近にある米や水を使い、自然の摂理の中で作為なく酒をつくる」

「舌先だけ喜ばせる酒にはなりたくないしたくない

 心と体が喜ぶようなお酒が造れたらなと思っている

 昔の人は、結果だけ良ければいいって考え方はしない

 どう関わってやるか何をそこから感じるか」

「伝統的な製法をやっているのはなんでなのか

 単なるノスタルジーではなく

 温故知新という言葉にあるように

 古きを温ねることで新しきを知る

 伝統的な製法、伝統的な技法、伝統的な精神

 そういうものをきちんと継承していくっていうことが

 逆に未来を開いていくことになるだろうと考える

 伝統っていうものは普遍性があるもの

 その時代しか通用しないってものは伝統ではない

 未来でも通用するんですよ、本当の伝統っていうものは

 きちんと伝統を守るっていうことが、実は後ろ向きなんじゃなくて

 前向きなんだと思っている」

 お酒とパン、つくるものは違っても、deRienのパンの神髄はここにあるように思う。

 そして私もそうありたいと思う。

 あらためて自分の軸に落とし込めた。

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ただただつくる、一生懸命心を込めてつくる

結果だけ良ければいいという考え方はしない

どう関わるか、そこからどう感じるか

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また気が引き締まりました。

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先日注文した deRien のお米が届きました。

deRien田村さんはパン屋であり、パン学校の校長であり、 今年からお米もつくられています。

昨年学ばせていただいたパン学校。

田村さんはパンの師匠というよりももっと広く、 人生の師なのであります。

今までの自分の人生、遠い先のことはわからないけれど、 目の前のことには一生懸命向き合ってきたのではないかと 思います。

ときに休むことはあった、いや度々あったかも…

でもその都度全力で向き合ってきたはず。 言い切る自信はない…

だけど、どうしても譲れないものは諦めずに 歩んでこれたと思うのです。

(それもこれも、家族やまわりの人のおかげなのですが)

ただそれらが自分にとって正解だったのか、

あちこちまわり道しながら生きてるな、なんて思ったりもして。

田村さんの本に出会い、パン学校で学び始めてから、

自分が歩んできた道の点と点が線になり、 さらには面になって、

人生が色づいて見えるようになりました。

この先もどこへ辿り着くのか、 まだまだあいまいではありますが、 矢印は自分の中にある。

ひとつずつやりたいこと、なりたい自分を見据えて、 精進して、ワハハと楽しく(これ大事)

直感を信じて進んでいけばよい。

そうして未来もまた色づいて見えてきたのです。

田村家がつくられたお米は 自然も人もエネルギーいっぱいの集落でつくられていて、 ワハハがたくさん入っているお米。

私にとっては、気の引きしまるお守りのようなお米でもあります。

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関西圏に住むドリアンパン学校1期生の同期とご飯を食べた。

関西組は、奈良県に住む2人、慎重派だけど豪快なパンを焼く“ボス“と、

物腰柔らかだけど私の中では男前な“なかしー”と大阪に住む私の合わせて3人。

関西同期会は2回目で、以前もそうだったけれど、とにかくよくしゃべった。

今のこと、これからのこと、いっぱい聞いて、自分のこともいっぱい話す。

ここでは、大きな夢も恥ずかしげもなく話せる。

ちょっと突拍子もないことを妄想している私。

慎重派のボスに、ぶっ飛んでる!と言われたけれど、

話していたら、それいい!ってなって。

一緒に妄想を膨らませてくれたり。笑

自分でも、半分ミラクルな話だったけど、なんだかできるような気もしてきて。

いつもエネルギー満タンにして帰る。

そんな会。

今日もありがとう。。

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11月1週目の3日間、3度目のドリアンへ。

今回は校長田村さんはご不在。

パン焼きエースのツカノマパンことツカポン先輩とナカムー先輩が迎えてくださいました。

今回3回目ということで、たくさん作業をふってくださる先輩方。

作業を急にふられてできないと意味がないよと、

ツカポン先輩がふいにあげてくれるトス。

絶妙なタイミングであげてくれるトスを、私はぜんぜんうまく返せなかった。

さっきまでしっかり見ていたはずなのに、いざやるとその通りにできない。

自分流が混ざってしまう。そこでぜんぜん見れていないことに気づく。

そのときにやっとわかる「弟子のかまえ」の本質。

わかっているつもりだったことに気づかされる「自分を殺す」ということばの意味。

弟子の構えとは、パンの学校初期に習った大切なこと。

昔からある日本の職人仕事に関しての、ものの教え方学び方。

一度は封建的だとなくなりかかっていたけれど、最近では脳科学的にも理にかなっていると、見直されているものだそうだ。

頭の壁をなくして受け入れるということ。

学びが深くなり、変わることができる。

個性を出すことと真逆のようであるが、

茶道の作法にはオリジナルがないにも関わらず、

あれほど“人となり”が出るものがないように、

本当の個性が醸し出されるということなのだ。

ツカポン先輩は、私がなぜうまく返せないのかを、自分で気づくところまでもっていってくれる名コーチだった。

ドリアンのパンづくりはまさにスポーツで、作業に無駄がない。

その分、無駄があると後々の作業にひびく。

その中でたくさんトスをあげ、全力で向き合ってくれたコーチ。

ありがたい気持ちと申し訳ない気持ち。

そしてこれを絶対に無駄にしないぞという気持ち。

何が足りていないかわかった今、鍛錬して、

次に伺うときには、必ずアタックを決めてみせます!

生地を捏ねるところから、成型、窯入れ窯出しまでさせていただいた、愛しのライ麦パン

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ドリアンの見学にはじめて伺ったのは今年6月だった。

パンの学校校長である田村さんは2日目から来られて、リアルにお会いするのはその日がはじめて。

おはようと入ってきた田村さんのただならぬオーラに、ピキーンと固まる私。

なんだろうこのずっしりとしたかんじ。

体幹がすごいというのか、しっかりとした軸があって、地にしっかり根を生やしているような。

語彙力のない私が表現すると、、もう地面に刺さっているのかというくらい、軸がまったくぶれずどっしりとしていた。

決して太っているわけではなくて、動きは軽やかなのにどっしり。

こんなふうに見えないものが見えたような感覚になったのは初めて。

田村さんに釘付けになって、しばらくいろいろ頭に入ってこない。

見学は、緊張しないのがコツだよと事前に言われていたけれど、

緊張増し増しの見学2日目だったのでした。。

ただただ、はじめての田村さんはすごかった!

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今日は月に一度のドリアンパン学校の個人セッションの日。

田村さんとの1時間。

この1か月たまったモヤモヤを、セッションぎりぎりまで自分なりに考えまとめようとする私。

田村さんには事前に相談したいことを伝えているわけではないのに、驚くほど明快に紐解いて、最後にはワクワクまでプレゼントしてくれる。

ほんとにすごいな。どうやったらこんなふうになれる?

経験も学びもたくさんたくさんされている。けれどそれだけじゃない。

ただの正論じゃなく、どんなことでもその人の立場に立って気持ちを理解できる。その上で解決策を見出してくれる。芯があるのにしなやかなのだ。

まずは4月にならった総合科目をしっかり体得することなのだな、きっと。よし!

総合科目について触れる機会があれば、またそのときに。

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